医療の質・安全学会は、広く英知を結集し、研究の推進と研究成果の交流・普及を通じて医療の質・安全に関する学術基盤の確立と発展に寄与し、患者本位の医療の質と安全を提供する新しい医療システムのあり方を実現することを目的とする学術団体です。

 医療における質と安全を一言で言うなら、「患者本位の医療」というあたりまえのことを、しかし単なる思いや修辞としてではなく、実際かつ具体的に実現することです。「健康」と「医療」はすべての人々が関わる重要な社会的関心事です。医療を提供するのは医療に従事する人たちですが、自分たちの健康と生命を託す医療はどのようであるべきか、という、いま問われている問題に答えを出すのは、患者さんであり、患者さんの家族であり、いつかは医療に身を委ねることになるすべての市民です。患者本位の質と安全を保証する新しい医療システムを研究し、設計し、実現するにあたっては、医療を必要とする人々の意思と声と力が不可欠です。

 医療の質・安全学会では、さまざまな機会にご意見やご協力をお願いしたいと考えています。たとえば、患者さんの視点を取り入れた研究や教育に協力をお願いしたり、患者さんの医療参加を可能にするしくみづくりとこれを援ける地域社会の役割についてともに考えたり、などです。